Flower black ~Side Story~




「……昴さんのことは知りたいと思ってます。……全部」



……そう思うことはおかしいことかな。


でも予備校の子達が知っていて、私が知らないことがあるのが、すごく嫌だ。



「……俺のこと全部話すと長くなるけどいい?
俺も自分のことは憂羽に話したい」



いつもより真剣な顔にドキッとする。



「……はい」


「ちょっと、ここ座ろう」



そして私たちは通りがかった公園の椅子に座った。



< 19 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop