Flower black ~Side Story~
「……憂羽は、チームとか……そういう夜の世界を怖いと思うかもしれないけど、俺は好きなんだ」
「……」
昴さんは上を向きながらそう言った。
私がそんなに昴さんを見ると、昴さんはニコッと優しく笑う。
「俺、6歳の頃にさ、持ってたジュースを転んで怖いお兄さんにぶちまけちゃって、その人達にそのまま誘拐されそうになったことがあって」
「え、誘拐……?」
「そう」
昴さんはそのまま話を続けた。