やっぱり…キスだけでは終われない
「……今は1番でも他の人が1番になる日がくるのかな?とか。私と誰を比べたのかな?とか。私には他の人なんていないけど、柾樹にはきっと他にも付き合った人がいっぱいいて、やっぱり前の人の方が良かったって、いつか言われる日がくるのかな…って…」
「はぁ…。俺…確かにカナと再会するまではいろんな女性と付き合ったというか…。まぁ、とても誠実とは言えないような付き合いだったけど…。でも、カナと再会してシンガポールで初めて抱いたあの日から他の女とはなにもない。カナが欲しくて、カナだけが欲しくて必死に探したんだ」
「…ごめんなさい…。私が勝手に一人で想像して、いじけて…。柾樹は全然悪くないの」
「いや…俺の方こそごめん。俺がいろいろ強引に進めてきたからだろう。彩未さんが修一にそんな話をしていたらしい。どこかで一度立ち止まるくらいじゃないとカナがパンクするかもって、さ」
「アヤちゃんが…」
「最近、カナの様子が少し変だとは気づいていたんだ。でも、忙しさもあったし、式が近づいてきて緊張してるのかもって、勝手に思ってた」