やっぱり…キスだけでは終われない
「…ん…カナからキスしてくれるなんて…嬉しいな」
キスの合間に名前を呼ばれるが、私が声を出す間はなく、次から次へと柾樹からのキスが続く。息継ぎもうまくできず、倒れそうになったところで柾樹がキスを止め体を離した。
「…まずい…。このまま抱いてしまいたくなる。続きは式の後な」
妖艶な笑みを浮かべ手を伸ばして、私を起こす。
「さぁ、朝食まだでしょ。食べたらホテルに行って準備だぞ」
柾樹にうまく丸め込まれた気がしなくもないけど「はい」と笑顔で答え、彼の手を取った。
私たちの結婚式は午後三時からなのでお昼前にホテルに着ければよかった。今晩は、再会の日にも滞在したスウィートルームに泊まり、明日からそのまま新婚旅行に行くことになっている。