やっぱり…キスだけでは終われない
「悪かったな」
「まぁ、私の作ったドレスを着たカナに幸せになってもらうためには、必要なことだったかもね」
「二人とも…。本当にありがとう」
「じゃあ、私たち先に行ってるね」
二人きりになると柾樹は私の正面で膝をつき私の手の甲にキスを落とし、顔をあげて話しだした。
「これから先、お互いに譲れないことも出てくるだろうし、ケンカもするかもしれない。でも、お互いを思いやる気持ちがあればきっと仲直りもできるよな」
突然のことに私はドキドキするばかり。
「朝も話したがなにかあったらすぐに話してくれ…。どんなことがあっても二人で考えていこう。本当にカナだけなんだ…。側にいてこんなに幸せに感じるのは…。だから、ずっと…ずっと一緒だぞ」
こんな王子様みたいに振る舞って、こんな言葉までくれて…。感極まって涙が溢れそうになってしまう。
「…はい…。私にとってこんなに一緒にいてドキドキするのもワクワクするのも柾樹だけなんです。だから…よろしくお願いします」
またドアがノックされ、今度は両親が来てくれた。柾樹は両親とも挨拶をして、「先にチャペルに行っている」と言い部屋を出ていった。