やっぱり…キスだけでは終われない

父と並んでヴァージンロードを柾樹に向かって歩いていく。祭壇で待つ柾樹はグレーのタキシードが似合っていて、いつにもまして美麗で本当に王子様みたい。

…二人で神に誓いあう。誓いのキスがドラマなどで見ているより長く感じたけれど、そこは柾樹らしい…。

式と披露宴を無事に終え、二人で部屋に戻ると再会の日と同じように入ってすぐにキスが始まる。そのままベッドに運ばれるのかと思っていたら、唇を離した柾樹が嬉しそうに笑い、私のドレスを真剣な目で見ていた。

「彩未さんが作ってくれたウェディングドレス、すごく似合ってて綺麗だったんだけど…早く脱がせたくて困っていたんだよな」

「ぬ、脱がすって…」

「まぁ、もう部屋の中だから脱がしていいかな。先にシャワー浴びるか」

「えっ?一緒にいくんですか?」

「当たり前だろう」と言うと、私を抱き上げた。ドレス姿のまま部屋に戻ると言うのにはこういう意味があったとわかる。
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