やっぱり…キスだけでは終われない
披露宴は彼の会社関係と祖父や父の関係者が多く、お色直しもない形になっていたから少し疑問にも感じていた。
「こんなに綺麗なカナが隣にいて長い時間座っているだけなんて耐えれる訳がない」という柾樹の言葉で理解する。
「ウェディングドレスを脱がすの夢だったんだよな」
そんなことを言いながら少し下げたファスナーから見える項の下にキスをされる。
「…あっ…」
気がつくとドレスは床に落とされていた。その間も柾樹の唇は私の背中に触れている。
「ド、ドレスが…。あのドレスを…」
慌てふためく私の言葉に柾樹はドレスを拾いあげる。すると正面で向かい合う状態になり、恥ずかしさに顔を赤くしてしまった。
「相変わらずカナは恥ずかしがり屋なんだな」と言って抱きしめてくる。
「ねぇ…。カナからキスして?」
「えっ?」
耳元で囁かれたセリフに驚き体が固まると、柾樹は私を解放し首を傾げて甘えたように催促をしてくる。