Restart〜二度目の恋もきみと
私が食器を洗っていると
「お風呂沸かしてきたら♪」
そう言って竜海さんが何故かウキウキした様子でお風呂場から戻ってきた。

先程、私に怒られたこともすでに忘れているようだ。

すると、竜海さんはキッチンカウンター越しに
「桜良っ、久しぶりに一緒にお風呂入ろうか」
嬉しそうに言った。

なるほど。さっきからウキウキしていたのはそういうことか．．．。

でも久しぶりなのに、いきなり一緒にお風呂に入るのは少し恥ずかしい。

「嫌ですよ。いきなり一緒にお風呂だなんて．．．」

私の言葉に竜海さんは「そっか．．」とシュンと残念そうにソファーに腰を掛けた。

これでは私が意地悪しているみたいだ。

私は食器を洗い終えると、タオルで手を拭いて
ソファーでしょぼくれている竜海さんの隣に腰を掛けた。
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