最強王子とフェンス越しの溺愛キス
「なんだぁ?俺が喋ってんのに顔も見せないで。
おいお前、名前なんていうんだ?いい度胸じゃねぇかぁ」
「……真白」
「ふーん。真白ねぇ。
じゃあ、」
グイッと、真白ちゃんの腕を新島が引っ張る。
痛いのか、真白ちゃんは僅かに顔を顰めた。
「ま、しろちゃ……!」
「美月、大丈夫だから。ね?」
新島に腕を掴まれても、私を安心させようと笑みを向ける真白ちゃん。
だけど、それは新島にとっては癪に障る事だったようで――
ダンッ
真白ちゃんを、床に押し倒した。
そして新島が、上から組み敷く。
真白ちゃんの足の間に片足を入れ、彼女の両腕は頭上で一つに拘束されている。
「……へ?」
真白ちゃんのそんな姿に、正気を保てなくなったのは私の方。
「や、めて……」
手が足が、ガタガタと震えていうことを効かない。どこにも力は入らず、口まで揺れてカタカタと歯が鳴った。
「おい美月ちゃん?よく見とけぇ?俺に歯向かうとこうなるって事をなぁ?」
「やめて、おね、がい……っ」
ドクドクと、私の心臓が破裂しそうなくらい早く動く。
血が逆流する。頭が割れそうなくらい、怒りが詰まっている。