最強王子とフェンス越しの溺愛キス
だけど真白ちゃんは、そんな私を見ないまま、新島と会話をする。
これから、いつ自分がどうなるか分からない状況で――
「あんた、上手いの?」
「へぇ?イイ女は話が早くて助かるなぁ~」
「勘違いしないでよ。私は一言も、触れていいと言ったわけじゃないから」
毅然とした態度で言ってのける真白ちゃん。
新島は「おもしれーなぁ」と言って、手を真白ちゃんに伸ばした。
「や、めて……」
ブチブチと、ボタンが千切れる音がする。
バリッと、服が破れる音がする。
「やめて、お願い……っ」
耳を塞ぎたくなる。目を塞ぎたくなる。
だけど、それをしないのは――まだ諦めたくないからだ。
私を助けると言ってくれた真白ちゃんを、私だって助けたい。
友達だから――
「や、やめて……っ!!やめて新島!
私を見なさい!!!!」
「んあ?」
「美月……?」
二人が同時に、私を見る。
真白ちゃんに至っては、新島に押し倒された時よりも焦った顔で私を見ていた。