最強王子とフェンス越しの溺愛キス
ガンッ
「ぐあぁっ!!?」
「っ!?」
後ろにいた新島が、急に絶叫をあげる。その声があまりにも大きく響いて……。
私は恐怖のあまり、縮こまって丸い姿勢になった。
すると聞こえた、2つの声。
それは――
「美月ちゃんごめんね。
もう、我慢の限界だよ」
「絶対に殺してやる」
私の後ろで、更に音が重なる。
バキッと殴る音。
ガシャンと何かにぶつかる音。
誰が、何をしてどうなっているのか――
私が目を瞑っている間に、拾い切れない情報があちこちに転がっているようだった。
「(怖い、助けて……っ)」
自分がまだピンチなのか、助かっているのか。
それとも更に大変な状況になっているのか。
「(全く分からない……っ)」
怖くて不安で、恐怖で押しつぶされそうで――
私は強く強く、目を塞いでいた。
だけど、