最強王子とフェンス越しの溺愛キス
頭の中にあるのは、生吹くんの事。
生吹くんの笑った顔。恥ずかしそうな顔。
男らしい顔、少し意地悪な顔――
もっともっと、生吹くんの色んな顔を見たかった。
だけど、もしも汚くなってしまった私を……生吹くんはどう思うかな。
いや、それに第一……
「(私が、無理だ。こんな状態で生吹くんの傍にいるのは……)」
新島の両手が、私の腰に置かれる。
背後にぴったり新島がいるのが分かる。
「楽しもうねぇ?美月ちゃん」
「……っ」
もうダメだ……。心が凍っていく。
「(さようなら、生吹くん)」
私から生吹くんを手放して、心を手放した。
完璧に無心になった私。
「ついに降参したかぁ?」
何も考えられなくなった私を無抵抗と感じた新島は、私のスカートに手をかけた。
だけど、その時だった――