最強王子とフェンス越しの溺愛キス







その後、二人は各々シャワーをして身支度を終えた後。

朝ごはんを食べに外へ向かう。



「――いいよ、出て」



いつかファミレスでしてくれた時と同じように。

あるいは、その倍の時間をかけて。

生吹くんは警戒しながら、私を外に出した。



「さて、何食べたい?」

「ん~と」



十二月の寒い季節。

話す二人の口元に、白い息が出てる。

そして、




「あ~寒いよー!美月ちゃんんんん!!」



そこに加わる、もう一つの白い息。



「ひゃッ!?」



純弥先輩!?い、いつの間に私達の後ろにいたんだろう……っ?



「美月」


グッ


「え――?」




不思議に思ってポカンと立っている私とは反対に、生吹くんは素早く反応した。

目にも止まらない速さで、私と純也先輩の間に立つ。

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