最強王子とフェンス越しの溺愛キス
「せっかく俺が可愛い後輩におごってあげようって思ってたのに」
「は?何の意図があって、」
「もっと二人と話したいからに決まってんじゃん!だからさ、
三名様、ご案内~!」
カランカラン
純也先輩に導かれ、私たちはいつの間にかファミレスに入り、いつの間にか着席させられていた。
純弥先輩は、こういう誘導の仕方が、ものすごく上手な気がする……。
「さ、何でも食べていいよ!」
「じゃあこの店のメニュー全部を、」
「い、生吹くんっ!」
ここでも、いがみ合う二人を宥めながら。
私たちはお言葉に甘えて、各々食べたい物を注文をした――