眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

少し自信なさげに言った弘原海くんは、今まで見たことの無い姿で。



「…っ、うん。大好き…!ありがとうっ…!」



彼に対する感謝の気持ちが、いとも簡単に言葉となって出てきた。



「〜っ!!別に、勝手に選んできただけだからな。勘違いすんなよ」



弘原海くんは、何故か顔を真っ赤にして自分の行いを恥じている。



「ふふっ…それでも、嬉しいから…」



それがなんだか可愛らしくて、自然と笑がこぼれてしまう。



…うん、弘原海くんとなら話せるようになってきたかも…?



生徒会としての仕事をしている彼は厳しいけど、こうして話しているときは普通の男の子って感じがする。
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