眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

「ご、ごめんなさいっ…」



そうだよね…こういう場所で走るのは良くないこと。



弘原海くんの言うことはいつも正しい。



相手がこの先困ることのないように、そうやって注意してくれる。



「はぁ…全く。ほんとにそそっかしいな。…まぁ、怪我がなくてよかった」



一通り注意し終えると、そう言って視線を逸らした弘原海くん。



って、私まだお礼も言ってなかった…!



ちゃんとお礼を言わないと、助けてくれたのに失礼すぎる…!



「ほ、本当にありがとうっ…!えと…その、よ、よかったら一緒にた、食べませんかっ…?」

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