眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
「…は?」
わぁっ!?私、何言ってるんだろう…?!
つい勢いで言っちゃったけど、弘原海くんにとっては迷惑なはずだし…。
そもそも、私に席を譲ってくれようとしてたんだった。
だから、ずっとここにいさせてしまっているわけで…。
「や、やっぱりなんでも…」
「明日見がいいんならそうするけど」
前言撤回しようとしたら、弘原海くんの言葉に遮られた。
「へっ…?」
え、いいの……かな?
「…なんだよ、やっぱりダメなのか?」