眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

「…は?」



わぁっ!?私、何言ってるんだろう…?!



つい勢いで言っちゃったけど、弘原海くんにとっては迷惑なはずだし…。



そもそも、私に席を譲ってくれようとしてたんだった。



だから、ずっとここにいさせてしまっているわけで…。



「や、やっぱりなんでも…」



「明日見がいいんならそうするけど」



前言撤回しようとしたら、弘原海くんの言葉に遮られた。



「へっ…?」



え、いいの……かな?



「…なんだよ、やっぱりダメなのか?」

< 98 / 104 >

この作品をシェア

pagetop