きみと3秒見つめ合えたなら
私はこんなところで座り込むわけにもいかず、そっと教室をあとにする。
あ、メモ。
探せないよ、どうしよう。
『ごめん。ユリ。メモどこかわかんない。』
友梨にメッセージを送る。
嘘ついてごめん、友梨。
あんな状態の教室に入れるわけない。
『私もやっぱり行けばよかったかな。
今から、私も学校、戻るわ。』
友梨からの返信。
どうしよう。
友梨とだったら、教室戻れるかな?
でも...
『もう閉門の時間になるし、明日にしようか?』
迷って送ったメッセージ。
『もう、向かってるからー。今日買うって言ったの絢音でしょ!待っててー』
ちょっと遅かったか。
私は恥ずかしながらトイレに隠れている。
どうしよう、まだあの2人いたら...
閉門時刻を知らせる「新世界」が流れる中、教室に戻る。
どうか2人が帰ってますように。
心臓のドキドキはまだ止まらない。
そっと教室のドアに近づく。
あんなにドキドキしたのに、
結局、2人はすでに帰っていた。
安心したはず、なのに、どこか心がザワついていた。
思わずしゃがみこんだその時、
「絢音、おまたせー。え?どうしたの?」
友梨が戻ってきた。
「ちょっと、全速力で走ったから、疲れちゃってー。」
友梨に嘘をつく。
そして、メモはものすごく目立つところにあって...
「絢音、目も疲れてるんじゃない?」
なんて友梨に心配をかけてしまった。
そして、その後、私は早瀬くんに告白されるわけでもなく、特に仲良くなったわけでもなく、2年生になってしまった。
ただ...私が見る回数が増えたからか、前よりよく目が合うような気がする。
でも、全くと言っていいほど、何も変化がないので、あの日のことは、私の聞き間違いだったのかも...と思いながらも、早瀬くんの事が気になる、という状態の私。
私、何を期待しているんだろう?
恋はしないと決めているのに。
あ、メモ。
探せないよ、どうしよう。
『ごめん。ユリ。メモどこかわかんない。』
友梨にメッセージを送る。
嘘ついてごめん、友梨。
あんな状態の教室に入れるわけない。
『私もやっぱり行けばよかったかな。
今から、私も学校、戻るわ。』
友梨からの返信。
どうしよう。
友梨とだったら、教室戻れるかな?
でも...
『もう閉門の時間になるし、明日にしようか?』
迷って送ったメッセージ。
『もう、向かってるからー。今日買うって言ったの絢音でしょ!待っててー』
ちょっと遅かったか。
私は恥ずかしながらトイレに隠れている。
どうしよう、まだあの2人いたら...
閉門時刻を知らせる「新世界」が流れる中、教室に戻る。
どうか2人が帰ってますように。
心臓のドキドキはまだ止まらない。
そっと教室のドアに近づく。
あんなにドキドキしたのに、
結局、2人はすでに帰っていた。
安心したはず、なのに、どこか心がザワついていた。
思わずしゃがみこんだその時、
「絢音、おまたせー。え?どうしたの?」
友梨が戻ってきた。
「ちょっと、全速力で走ったから、疲れちゃってー。」
友梨に嘘をつく。
そして、メモはものすごく目立つところにあって...
「絢音、目も疲れてるんじゃない?」
なんて友梨に心配をかけてしまった。
そして、その後、私は早瀬くんに告白されるわけでもなく、特に仲良くなったわけでもなく、2年生になってしまった。
ただ...私が見る回数が増えたからか、前よりよく目が合うような気がする。
でも、全くと言っていいほど、何も変化がないので、あの日のことは、私の聞き間違いだったのかも...と思いながらも、早瀬くんの事が気になる、という状態の私。
私、何を期待しているんだろう?
恋はしないと決めているのに。