きみと3秒見つめ合えたなら
部活は全員の自己紹介も終了し、練習も終わった。
「よし。今日の練習は終了。
明日も放課後、グランドに集合。」
ゴンちゃんが締める。
「ありがとうございました。
さようならー」
「はい、さようなら。」
「おつかれさまー。」
「おつかれー。」
私たちは次々にグラウンドを後にし、部室に向かう。
部活が終わると、私はいつも同じ陸上部の佐山景子と学校を出る。
「新入生、結構入ったね。かなり期待してるってゴンちゃん言ってたし。頑張らないと...だね、絢音。」
「だよね。頑張らないとね、景子。」
あんなに大量に入った新入生に比べ、私達2年生は男女合わせて8人。人数が少ないので、結束が強い。
私は得に、この佐山景子と仲がいい。
「ねぇ、絢音。南中の桐谷くん、かっこよくない?背も高くって。」
桐谷くん?背が高い?かっこいい?どの子とか思い出そうとしても、バシッとあの子だ!と思える子が出てこない。
「え?どの子かわかんない〜。新入生、多すぎて、みんな一緒に見える。」
全然、自己紹介を聞いてなかった私に景子はつづける。
「絢音は男子に興味ないよねー。結構モテるくせに。」
井上くんと、早瀬くんの「高嶺の花」発言を思い出して、ちょっと動揺するが、実際、私にはそうは感じられないので、
「モテないよー。全然。」
と景子を、かわす。
私たちは部活の疲れなんて感じさせないくらいにおしゃべりに花が咲いている。
「お疲れさまです!」
後ろから誰かに声をかけられた。
「あ、おつかれー」
誰とも認識する前に、反射的に挨拶をかえす。
その人は自転車で私と景子を抜いていった。
「景子、誰だっけ?」
「だからー、あの子が、桐谷くん。」
「へぇ~。そうなんだ。」
「興味なさそうね、ほんとに。」
さっき話したかっこいい桐谷くんが現れたのに、反応の薄い私に、景子は呆れている。
このときは、その桐谷くんに、私が振り回される事になるとは想像もつかなかった。
「よし。今日の練習は終了。
明日も放課後、グランドに集合。」
ゴンちゃんが締める。
「ありがとうございました。
さようならー」
「はい、さようなら。」
「おつかれさまー。」
「おつかれー。」
私たちは次々にグラウンドを後にし、部室に向かう。
部活が終わると、私はいつも同じ陸上部の佐山景子と学校を出る。
「新入生、結構入ったね。かなり期待してるってゴンちゃん言ってたし。頑張らないと...だね、絢音。」
「だよね。頑張らないとね、景子。」
あんなに大量に入った新入生に比べ、私達2年生は男女合わせて8人。人数が少ないので、結束が強い。
私は得に、この佐山景子と仲がいい。
「ねぇ、絢音。南中の桐谷くん、かっこよくない?背も高くって。」
桐谷くん?背が高い?かっこいい?どの子とか思い出そうとしても、バシッとあの子だ!と思える子が出てこない。
「え?どの子かわかんない〜。新入生、多すぎて、みんな一緒に見える。」
全然、自己紹介を聞いてなかった私に景子はつづける。
「絢音は男子に興味ないよねー。結構モテるくせに。」
井上くんと、早瀬くんの「高嶺の花」発言を思い出して、ちょっと動揺するが、実際、私にはそうは感じられないので、
「モテないよー。全然。」
と景子を、かわす。
私たちは部活の疲れなんて感じさせないくらいにおしゃべりに花が咲いている。
「お疲れさまです!」
後ろから誰かに声をかけられた。
「あ、おつかれー」
誰とも認識する前に、反射的に挨拶をかえす。
その人は自転車で私と景子を抜いていった。
「景子、誰だっけ?」
「だからー、あの子が、桐谷くん。」
「へぇ~。そうなんだ。」
「興味なさそうね、ほんとに。」
さっき話したかっこいい桐谷くんが現れたのに、反応の薄い私に、景子は呆れている。
このときは、その桐谷くんに、私が振り回される事になるとは想像もつかなかった。