きみと3秒見つめ合えたなら
その時...
「先輩!先生が探してましたよー。
行きましょう。」
と、桐谷くんがやって来て、私を引っ張った。
早瀬くんに引っ張られた時と同じように。
「ちょっと、相川さん、話終わってないけど!」
茶髪の彼が叫ぶと同時に、桐谷くんは私の手首をひいたまま、走り出した。
「先輩、走って。」
桐谷くんに言われて、私も走る。
150mくらい走っただろうか。
息を切らしながら私は桐谷くんに聞いた。
「ゴンちゃん、どこで呼んでるの?
民宿?」
桐谷くんが笑い出して、止まった。
「ハハハハ。先輩、ゴンちゃん、呼んでないから。」
「え?」
息もあがって、頭の中も真っ白。
「ちょっと待って。桐谷くんは400m専門だから、苦しくなさそうだけど。私、桐谷くんに引っ張られて、こんなに走ったら、息キレちゃって...ハハハハ」
なんだか、私も笑えてきた。
「速かったでしょ?先輩?」
「うん。」
「....いたいな。」
ボソッと桐谷くんがなにかを呟く。
「え?今なんて言ったの?」
「楽しかったでしょ?今。」
今度はちょっと大きな声で。
「うん。でも、何で、ゴンちゃん呼んでるなんて嘘ついたの?」
私はようやく、息も普通になってきた。
「え?先輩、もしかして気づいてないんですか?」
「何が?」
桐谷くんが何を言いたいのか全然わからなかった。
「オレ、先輩を助けるためにウソついたんですけど。」
「私を助けるために?」
「実はオレ、先輩と帰りたくて、オレも忘れ物したフリして競技場戻ったわけ。
そしたら、先輩、長須高の人に絡まれてたから。助けなきゃって。
だけど、あの人怖そうで...ハハハハ」
桐谷くんはまたは笑い出した。
桐谷くんはサラリと「私と帰りたい...」とか言う。
「結構、大胆に先輩のこと、引っ張っちゃって、止まったらヤバいと思ったら、こんなに走ってた。めっちゃ楽しかったっす。」
桐谷くんは楽しそうだ。
「ありがとうね。困ってた、私、あの時。誰か助けてって思ったら、桐谷くんが来てくれた。
ふふ...さっきまで必死だったけど、なんか楽しかった。」
正直な気持ち。
自分でも不思議なのだが、すごく自然に桐谷くんと会話をしている。
「本当にありがとう。帰ろうか。」
私は桐谷くんにもう一度お礼を言って、民宿に向かうことにした。
「先輩、前よりオレに気を許してるでしょ?」
なんでだろう?今までの様にどこか構ええていた私は、今はいない。
「オレ、ずっと先輩推しですからね。」
ほら、やっぱりネタだよね。それにも慣れてきたのかな?
「うん。ありがとね。」
かわいい後輩だ...と思えるようになってきた。
民宿に戻ると、茉莉ちゃんが玄関で私達を...というか、桐谷くんを待っていた。
「恭介、いついなくなったの?今日、私と買い出しでしょ? なんで絢音先輩と一緒なのよ?」
桐谷くんに言っているが、一瞬だがチラッと私を茉莉ちゃんは睨んだ。
「競技場に忘れ物して、戻ったら、一緒になっただけだよ。方向一緒なんだから、仕方ないだろ?」
「忘れ物?本当ですか?先輩。」
「私、タオル、忘れたの。ごめんね、茉莉ちゃん。誤解させちゃう様なことして。」
「本当だったらいいんです。2人だけいないから、ちょっと怪しんじゃいました、私。」
茉莉ちゃんはまだ、心配してるのかな、私と桐谷くんのこと。
「いってらっしゃーい、買い出し。」
私は2人を送り出した。
私は楽しくって、少し、テンションが高かったかもしれないし。
「先輩!先生が探してましたよー。
行きましょう。」
と、桐谷くんがやって来て、私を引っ張った。
早瀬くんに引っ張られた時と同じように。
「ちょっと、相川さん、話終わってないけど!」
茶髪の彼が叫ぶと同時に、桐谷くんは私の手首をひいたまま、走り出した。
「先輩、走って。」
桐谷くんに言われて、私も走る。
150mくらい走っただろうか。
息を切らしながら私は桐谷くんに聞いた。
「ゴンちゃん、どこで呼んでるの?
民宿?」
桐谷くんが笑い出して、止まった。
「ハハハハ。先輩、ゴンちゃん、呼んでないから。」
「え?」
息もあがって、頭の中も真っ白。
「ちょっと待って。桐谷くんは400m専門だから、苦しくなさそうだけど。私、桐谷くんに引っ張られて、こんなに走ったら、息キレちゃって...ハハハハ」
なんだか、私も笑えてきた。
「速かったでしょ?先輩?」
「うん。」
「....いたいな。」
ボソッと桐谷くんがなにかを呟く。
「え?今なんて言ったの?」
「楽しかったでしょ?今。」
今度はちょっと大きな声で。
「うん。でも、何で、ゴンちゃん呼んでるなんて嘘ついたの?」
私はようやく、息も普通になってきた。
「え?先輩、もしかして気づいてないんですか?」
「何が?」
桐谷くんが何を言いたいのか全然わからなかった。
「オレ、先輩を助けるためにウソついたんですけど。」
「私を助けるために?」
「実はオレ、先輩と帰りたくて、オレも忘れ物したフリして競技場戻ったわけ。
そしたら、先輩、長須高の人に絡まれてたから。助けなきゃって。
だけど、あの人怖そうで...ハハハハ」
桐谷くんはまたは笑い出した。
桐谷くんはサラリと「私と帰りたい...」とか言う。
「結構、大胆に先輩のこと、引っ張っちゃって、止まったらヤバいと思ったら、こんなに走ってた。めっちゃ楽しかったっす。」
桐谷くんは楽しそうだ。
「ありがとうね。困ってた、私、あの時。誰か助けてって思ったら、桐谷くんが来てくれた。
ふふ...さっきまで必死だったけど、なんか楽しかった。」
正直な気持ち。
自分でも不思議なのだが、すごく自然に桐谷くんと会話をしている。
「本当にありがとう。帰ろうか。」
私は桐谷くんにもう一度お礼を言って、民宿に向かうことにした。
「先輩、前よりオレに気を許してるでしょ?」
なんでだろう?今までの様にどこか構ええていた私は、今はいない。
「オレ、ずっと先輩推しですからね。」
ほら、やっぱりネタだよね。それにも慣れてきたのかな?
「うん。ありがとね。」
かわいい後輩だ...と思えるようになってきた。
民宿に戻ると、茉莉ちゃんが玄関で私達を...というか、桐谷くんを待っていた。
「恭介、いついなくなったの?今日、私と買い出しでしょ? なんで絢音先輩と一緒なのよ?」
桐谷くんに言っているが、一瞬だがチラッと私を茉莉ちゃんは睨んだ。
「競技場に忘れ物して、戻ったら、一緒になっただけだよ。方向一緒なんだから、仕方ないだろ?」
「忘れ物?本当ですか?先輩。」
「私、タオル、忘れたの。ごめんね、茉莉ちゃん。誤解させちゃう様なことして。」
「本当だったらいいんです。2人だけいないから、ちょっと怪しんじゃいました、私。」
茉莉ちゃんはまだ、心配してるのかな、私と桐谷くんのこと。
「いってらっしゃーい、買い出し。」
私は2人を送り出した。
私は楽しくって、少し、テンションが高かったかもしれないし。