きみと3秒見つめ合えたなら
〜聖斗side〜出会い
相川絢音は笑顔がとにかくかわいい。
その笑顔を初めて見たのは、入試の日だった。
「友梨〜、うちら合格できるかなぁ?」
「絢音は大丈夫でしょ。私、数学やばそうなんだけど。」
「大丈夫!友梨は落ちないよ!」
「なんで絢音がそんな自信持って言ってんのよー。」
「直感?ははは」
帰り支度をしていたとき、教室の角で談笑する女子がいた。
うっせーな、と思って振り返ったとたん、目が一瞬あった気がした。
その瞳が印象的だったので、ドキっとしてしまった。そして気づかれないようにもう一度見た。
1秒...2秒...彼女に気づかれる前に視線を外す。
笑顔がとてもかわいかった。
なんとなく、忘れられず、入学式の日、再びその笑顔を見つけた時の、オレのドキっとした気持ちは忘れられない。
多分、あの子のこと、好きになるんだろうな...なんて思った。
しかもクラスが同じ...という、絶好の高校生活のスタートだ。
「友梨、同じクラスだよー。」
「絢音、よかったー。心強い!」
入試の時と同じ様に自然な笑顔で、彼女は友達と嬉しそうに話していた。
それから、少しずつ、彼女のことを知っていく。
名前は相川綾音。
頭も良くて、小柄ながら陸上部のホープ、
クラスのためによく働くし、笑顔がかわいいから、好意を抱く男子は多い。
モテるよな、そりゃ。
と、思いつつも、どうにか話してみたいと思うのに、相川絢音はガードが硬い。
オレが見ているところ、男子と直接話すところを見たことがない。
男子が絢音達に話しかけても、相川は気配を消して、聞き役に徹している。
あまりに男子に関わらないから、男子の間では「束縛する彼氏でもいるんじゃないか」ともっぱらのウワサ。
相川絢音は「高嶺の花」。告白したくても、できない...というのが男子の間では有名な話。
その笑顔を初めて見たのは、入試の日だった。
「友梨〜、うちら合格できるかなぁ?」
「絢音は大丈夫でしょ。私、数学やばそうなんだけど。」
「大丈夫!友梨は落ちないよ!」
「なんで絢音がそんな自信持って言ってんのよー。」
「直感?ははは」
帰り支度をしていたとき、教室の角で談笑する女子がいた。
うっせーな、と思って振り返ったとたん、目が一瞬あった気がした。
その瞳が印象的だったので、ドキっとしてしまった。そして気づかれないようにもう一度見た。
1秒...2秒...彼女に気づかれる前に視線を外す。
笑顔がとてもかわいかった。
なんとなく、忘れられず、入学式の日、再びその笑顔を見つけた時の、オレのドキっとした気持ちは忘れられない。
多分、あの子のこと、好きになるんだろうな...なんて思った。
しかもクラスが同じ...という、絶好の高校生活のスタートだ。
「友梨、同じクラスだよー。」
「絢音、よかったー。心強い!」
入試の時と同じ様に自然な笑顔で、彼女は友達と嬉しそうに話していた。
それから、少しずつ、彼女のことを知っていく。
名前は相川綾音。
頭も良くて、小柄ながら陸上部のホープ、
クラスのためによく働くし、笑顔がかわいいから、好意を抱く男子は多い。
モテるよな、そりゃ。
と、思いつつも、どうにか話してみたいと思うのに、相川絢音はガードが硬い。
オレが見ているところ、男子と直接話すところを見たことがない。
男子が絢音達に話しかけても、相川は気配を消して、聞き役に徹している。
あまりに男子に関わらないから、男子の間では「束縛する彼氏でもいるんじゃないか」ともっぱらのウワサ。
相川絢音は「高嶺の花」。告白したくても、できない...というのが男子の間では有名な話。