エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
 年が明けてしばらくした頃のことである。

 年末年始は家で過ごした。

 和臣の実家と梓の実家、それぞれに一泊で挨拶に行って、そのときはとても楽しくて、和も明るくはしゃいでいたのに。

 幼稚園が再開して、たった数日でこの妙な様子だ。心配になってしまう。

 幼稚園でトラブルが起こったことは、ないとはいわない。

 喧嘩やぶつかり合いなんて、子どもなら日常茶飯事といえてしまうくらい、珍しいことではない。

 だからそのたぐいだろうな、と梓は思った。

 ただ、どうしても面白いことではないから、それで落ち込んでいるのだろう、と。

「……男の子に、いじわる、……されるの」

 ソファに腰掛けた和は、しばらく黙っていたけれど、梓がもう一度、促したことで、のろのろと口を開いた。
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