エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
「あのね、あのね! ママと二人でハンバーグ作ったのっ!」

 和は和臣から離れて、その顔を見上げて自慢げに言った。

 コートを脱ぎ出しながら、和臣はもう一度、頬を緩める。

「おお、すごいじゃないか。和もお料理上手になりそうだなぁ」

「ぜったい、なるもん!」

 次には玄関先のクローゼットから除菌スプレーを取り出してそう言った和臣に、和は「えっへん」と言いたげに胸を張る。

「お手伝いもずっとたくさんできるようになったよね。ね、和」

「うんっ!」

 梓も和を見下ろして、にこっと笑う。

 和はもう一度、自慢げに頷いた。

「パパ、和とお風呂に入る? あとはもう仕上げだけだから」

 三人でリビングへ向かいながら、梓はそう聞いた。

 和臣はネクタイを緩めながら返事をする。

「ああ、そうしようかな。今日は訓練があったから、少し汗をかいたよ」

「そうなんだね。お疲れ様」
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