エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
 やわらかな頬。幼児らしく、ふっくりしている。

 やわらかくて、あたたかくて、ほんのりミルクのような香りもまだする、なにより大事な娘。

 でもその気持ちや心まで、大切にしてやれていたのだろうか。

 梓は手を濡らした涙から、そう感じてしまった。

 そっと和を持ち上げ、布団に仰向けの体勢で寝かせる。肩まで薄掛けをかけてやった。

 そうしてから、やはり静かに布団を出て、部屋も出て、ふすまを閉めた。

 独りになって、はぁ……とため息が出てしまった。

 とにかく少し考えたかった。

 いい対応なんて、すぐに思い浮かぶはずもない。

 自分だって、唐突な出来事すぎてまだ混乱しているのだ。



 私はどうしたらいいんだろう。



 思って、気付いた。

 今、思うべきはそれではなかった気がしたのだ。
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