月下の聖女〜婚約破棄された元聖女、冒険者になって悠々自適に過ごす予定が、追いかけてきた同級生に何故か溺愛されています。
「おう! ティナじゃねぇか!!」
仲間の声でクリスティナに気づいた他の男達が、ゾロゾロとクリスティナを取り囲む。
「お! ホントだ! こんな時間に来るなんて珍しいなぁ!」
「どうした? ついに神殿から逃げ出してきたのか?」
「いやいや、きっとボンクラ王子に愛想を尽かしたんだろ! あの王子は頭の中がお花畑だからよ!」
「違ぇねぇ!! ガハハハハッ!!」
人相が悪い男達はクリスティナの知り合いのようだった。
その男達はゲラゲラ笑いながら好き勝手に予想を立てているが、あながち間違っていないところが恐ろしい。
「両方!!」
下品に笑う男達に構わずクリスティナが答えた。
しかしその答えに、男達は一瞬意味がわからなかったようで、思わずクリスティナに聞き返す。
「はぁ?! 何だって?」
「だから両方!! 婚約破棄と聖女の称号を剥奪されたの!! それと学院追放も追加で!!」
「「「「「………………」」」」」
クリスティナの返答に男達は驚愕する。驚き過ぎて言葉が出ないようだ。
「……えっと、そのことはもうギルド長には……?」
「まだだよ。今から報告に行くつもり」
放心状態から我に返った男が、恐る恐るクリスティナに問いかけた。まさか冗談だと思っていたことが現実になるとは夢にも思わなかったのだ。
仲間の声でクリスティナに気づいた他の男達が、ゾロゾロとクリスティナを取り囲む。
「お! ホントだ! こんな時間に来るなんて珍しいなぁ!」
「どうした? ついに神殿から逃げ出してきたのか?」
「いやいや、きっとボンクラ王子に愛想を尽かしたんだろ! あの王子は頭の中がお花畑だからよ!」
「違ぇねぇ!! ガハハハハッ!!」
人相が悪い男達はクリスティナの知り合いのようだった。
その男達はゲラゲラ笑いながら好き勝手に予想を立てているが、あながち間違っていないところが恐ろしい。
「両方!!」
下品に笑う男達に構わずクリスティナが答えた。
しかしその答えに、男達は一瞬意味がわからなかったようで、思わずクリスティナに聞き返す。
「はぁ?! 何だって?」
「だから両方!! 婚約破棄と聖女の称号を剥奪されたの!! それと学院追放も追加で!!」
「「「「「………………」」」」」
クリスティナの返答に男達は驚愕する。驚き過ぎて言葉が出ないようだ。
「……えっと、そのことはもうギルド長には……?」
「まだだよ。今から報告に行くつもり」
放心状態から我に返った男が、恐る恐るクリスティナに問いかけた。まさか冗談だと思っていたことが現実になるとは夢にも思わなかったのだ。