月下の聖女〜婚約破棄された元聖女、冒険者になって悠々自適に過ごす予定が、追いかけてきた同級生に何故か溺愛されています。
『ティナ起きたー。ごはん行こー』
「えっ?! だ、誰っ?!」
ほっとしたのも束の間、自分を起こす声はまだ聞こえて来る。
もしかして部屋に子供が入り込んだのだろうか、と思ったティナは部屋中を見渡すが、部屋の中には自分とアウルムしかいない。
『ねーねー。ごはん行こうってばー』
「………………え?」
ティナはアウルムを見て絶句した。
「し、白い!! アウルムが白いよっ!!」
気が付けば、灰色だったアウルムの毛色が真っ白になっていた。
『そうなのー。起きたら戻ってたのー』
「えっ?! しゃ、喋ってる!? え、アウルムって喋れたの?! ……え? 戻る?」
ティナはアウルムの変化に驚いた。
寝て起きてみれば、アウルムの毛色が変わっていて、しかも頭の中で会話が出来ているではないか。
『えっとねー。ティナが泣いたから戻ったのー』
「え? 戻る? 私が泣いたから?」
記憶を思い出して思わず泣いてしまったけれど、だからと言ってそれがアウルムの変化に繋がるのかがわからない。
『そうなのー。ティナ泣いたからー。ねー、お腹すいたよー』
「えっ?! だ、誰っ?!」
ほっとしたのも束の間、自分を起こす声はまだ聞こえて来る。
もしかして部屋に子供が入り込んだのだろうか、と思ったティナは部屋中を見渡すが、部屋の中には自分とアウルムしかいない。
『ねーねー。ごはん行こうってばー』
「………………え?」
ティナはアウルムを見て絶句した。
「し、白い!! アウルムが白いよっ!!」
気が付けば、灰色だったアウルムの毛色が真っ白になっていた。
『そうなのー。起きたら戻ってたのー』
「えっ?! しゃ、喋ってる!? え、アウルムって喋れたの?! ……え? 戻る?」
ティナはアウルムの変化に驚いた。
寝て起きてみれば、アウルムの毛色が変わっていて、しかも頭の中で会話が出来ているではないか。
『えっとねー。ティナが泣いたから戻ったのー』
「え? 戻る? 私が泣いたから?」
記憶を思い出して思わず泣いてしまったけれど、だからと言ってそれがアウルムの変化に繋がるのかがわからない。
『そうなのー。ティナ泣いたからー。ねー、お腹すいたよー』