月下の聖女〜婚約破棄された元聖女、冒険者になって悠々自適に過ごす予定が、追いかけてきた同級生に何故か溺愛されています。
あまりにも神秘的で美しい風景に、胸の奥が熱くなり、感動で涙が出そうになる。
ティナは刻一刻と変わっていく空を眺めながら、この光景を忘れないよう大切に胸の奥にしまう。
それからしばらくして、太陽が完全に沈み、空に星が瞬く頃、金色に輝く月が姿を現した。
《満月よ!!》
《やっと満月だわ!!》
《こんなに待ち侘びたのは初めて!!》
ようやく訪れた満月の到来に、精霊たちが歓喜の声を上げる。
そして月明かりを浴びながら、まるで踊るようにくるくると飛び回ると、精鋭たちの放つ光がだんだん大きくなっていった。
「え? ええっ? ば、爆発しちゃうっ!!」
どんどん膨れ上がっていく光にティナは恐れ慄いた。
そして大きくなった三つの光が弾け、強烈な光が迸りティナは咄嗟に目を閉じる。
「め、目が……っ!! うっ、チカチカする……っ」
目を咄嗟に閉じたものの、光の爆発をモロに見てしまったティナの目の網膜には点滅する光が星のように飛び交っている。
《やったわ! 人の姿になったわ!》
《力が溢れるみたいだわ!》
《やっと望みが叶うのね!!》
ティナは刻一刻と変わっていく空を眺めながら、この光景を忘れないよう大切に胸の奥にしまう。
それからしばらくして、太陽が完全に沈み、空に星が瞬く頃、金色に輝く月が姿を現した。
《満月よ!!》
《やっと満月だわ!!》
《こんなに待ち侘びたのは初めて!!》
ようやく訪れた満月の到来に、精霊たちが歓喜の声を上げる。
そして月明かりを浴びながら、まるで踊るようにくるくると飛び回ると、精鋭たちの放つ光がだんだん大きくなっていった。
「え? ええっ? ば、爆発しちゃうっ!!」
どんどん膨れ上がっていく光にティナは恐れ慄いた。
そして大きくなった三つの光が弾け、強烈な光が迸りティナは咄嗟に目を閉じる。
「め、目が……っ!! うっ、チカチカする……っ」
目を咄嗟に閉じたものの、光の爆発をモロに見てしまったティナの目の網膜には点滅する光が星のように飛び交っている。
《やったわ! 人の姿になったわ!》
《力が溢れるみたいだわ!》
《やっと望みが叶うのね!!》