月下の聖女〜婚約破棄された元聖女、冒険者になって悠々自適に過ごす予定が、追いかけてきた同級生に何故か溺愛されています。
「なら、ティナを信じるぜ。引き続きよろしく頼む」

「はい! イロナさんとアネタちゃんもちゃんと守りますから! ご安心下さい!」

「フフ、頼もしいわ。よろしくお願いね」

 ティナはモルガン家族が物分りのいい人で良かった、と思う。実際ティナも早く隣国クロンクヴィストへ行きたかったのだ。

 それに、魔物に関してティナはそんなに心配していない、トールがかなり強いのは知っているし、いざとなれば自分が神聖力で防御結界をはれば良いし浄化も出来る。
 それに魔物が自らやって来て素材を提供してくれるのだ。これからのことを考えると良い収入源になるだろう。もし人間を襲うなら自分のところに来て欲しいぐらいだ。

「よし、行くぞ!」

 準備が終わったティナ達は、予定通り街道を進む。
 魔物の噂が広まっているのだろう、いつもは人の通りが多い道も、今は人が少ない状態だった。
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