辣腕海運王は政略妻を容赦なく抱き愛でる【極上四天王シリーズ】
 それよりもコウさんのようなイケメンと写真が撮れるなんて、尚子と明日香がうらやましがるだろうな。

「では、ランチをごちそうさせてください」

「気にしないでいいと言っただろう?」

 コウさんは取り合わない様子で歩き出す。

「あっ、待ってください」

 置いてきぼりにされた私は、トートバッグに写真を入れながら彼を追う。

「ランチをおごりますからね」

 コウさんの隣に並んできっぱり言いきると、突として彼は立ち止まる。

「君はいくつ?」

「え?」

 脈絡のない問いにキョトンとなる。

「俺は三十二だ。君は? 学生に見えるが?」

 鋭い。あ、コウさんは才賀さんと同い年なんだ。

「……二十二歳です」

「十歳も違う学生におごってもらうつもりはないよ」

「じゃあ、先ほどの写真の代金をお支払いします」

 そう言うと、コウさんは困ったように視線を辺りにさまよわせる。

「それならアイスで手を打とうか」

 少し離れた場所に止まっているアイスのワゴンが目に入った。

 アイスは写真代の四分の一くらいの値段だろう。コウさんは年下の私にお金を払わせたくないようだ。

「……わかりました」

 私たちはアイスワゴンに向かった。

「わっ、おいしそう。コウさん、お好きなものを頼んでください」

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