辣腕海運王は政略妻を容赦なく抱き愛でる【極上四天王シリーズ】
「その女性ですが、断られてもめげずに誘ってコウさんをタジタジにさせるなんて、強者ですね。後でどの方なのか教えてくださいね」

「ああ。そうする」

 さっきまで重い気分だったのにコウさんが現れたおかげで、お見合いの件は帰国したらなるようになる、そんな気持ちになれた。



 高速フェリーが白い桟橋につけられた。

 グリーン島はその名の通り、緑の木々が生い茂った島だ。エメラルドグリーンの海から垣間見るサンゴ礁を目にして、すでに感動している。

 シュノーケリングは初めてだけれど、今からワクワクが止まらない。

 のちほど、ここからさらにアウターリーフといわれる世界遺産グレートバリアリーフの外洋へ船で向かう。そこにはポンツーンという人工浮島があり、半潜水艇や海中展望室から海中を眺めることができて、シュノーケルやダイビングをすれば美しいサンゴ礁を間近に見られるらしい。

「わぁ~素敵な島!」

 下船を順番待ちしている間も、思わず手すりに身を乗り出してスマホで写真を撮る。

 桟橋から左側には砂浜があり、穏やかな海で遊んでいる観光客が多くみられた。

「君はなんでも感動するから見ていて楽しいな」

「コウさんは感動しませんか? こんなに綺麗な海と島なのに」

 写真を撮りながら尋ねる。

「君よりはそうでもない」

「でも、感動しているんですね」

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