辣腕海運王は政略妻を容赦なく抱き愛でる【極上四天王シリーズ】
 島内のインフォメーションカウンターでパンフレットをもらって散策する。東側は熱帯雨林地帯で、さまざまな植物や野鳥を楽しめるとのことだ。

 通路はウッドデッキになっている。

 この島にはホテル、アイスクリームショップ、レストラン、お土産などが買えるショップなどがあり、私たちは時間まで辺りを散策した。



 貴重品などは島内のロッカーに入れてから白い小型船に乗り、ポンツーンへやって来た。

 もう真下は透明度の高いところどころ色が違う海で、魚が泳ぐのも見える。

「最高に綺麗な海ですね。シュノーケリングはしたことはありますか?」

「あるよ。ダイビングのライセンスも持っている。君は?」

「初めてです。ライセンスをお持ちなら潜りたいですよね。私にかまわずダイビングしてください」

「いや、今日は君のシュノーケリングに付き合うよ。ひとりでは心配だしな」

 君……。そういえば、最初に自己紹介しただけなので、もしや彼は私の名前を覚えていないのかも。

 近くに白いストローハットの女性がいないのを確かめてから口を開く。

「もともとひとりでするつもりだったので……。あの、もしかして私の名前を忘れたりしていませんか?」

「いや、覚えているよ。どうかした?」

「ずっと名前で呼んでくれていないので……」

 すると、コウさんは彼に似つかわしくない照れたような表情になった。

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