辣腕海運王は政略妻を容赦なく抱き愛でる【極上四天王シリーズ】
「私だって大人ですよ。仕方がないですね。顔を出してください」
手のひらにローションを出して、彫刻家が施したような整った顔に塗っていく。
漆黒の瞳に見られながらだと、とてもやりづらい。
「め、目を閉じていてください」
コウさんは言う通りに瞼を閉じる。
車に揺られ、横を向いているので不安定ながらも、ローションの手のひらを彼の頬をぴしゃっとなじむように軽くはたいた。
見られていないと気にせずにできるが、ふいにコウさんは目を開ける。途端に、恥ずかしくなって視線をローションの瓶に向けた。
「ひんやりして気持ちいいよ。思ったより火照っていたようだ」
「腕もつけられますから、どうぞ」
今度はすんなりと受け入れ、彼はローションを手に取って腕に塗った。
車はうっそうとした森の入口で止まった。
「着いたよ。降りよう」
「ここは……?」
車内から視線を巡らせてみると、大きくて頑丈そうな4WDの白っぽい車が目に入った。
後部座席から出て、外で運転手をしていたツアースタッフと話をしているコウさんのもとへ行く。
日が落ちて辺りは薄暗い。
大きくて頑丈そうな車はアメリカの自動車メーカー製で軍用車両でもある。
これに乗るの……?
そう考えたとき、コウさんはツアースタッフと話し終えた。
「和泉、乗車しよう」
「は、はい」
手のひらにローションを出して、彫刻家が施したような整った顔に塗っていく。
漆黒の瞳に見られながらだと、とてもやりづらい。
「め、目を閉じていてください」
コウさんは言う通りに瞼を閉じる。
車に揺られ、横を向いているので不安定ながらも、ローションの手のひらを彼の頬をぴしゃっとなじむように軽くはたいた。
見られていないと気にせずにできるが、ふいにコウさんは目を開ける。途端に、恥ずかしくなって視線をローションの瓶に向けた。
「ひんやりして気持ちいいよ。思ったより火照っていたようだ」
「腕もつけられますから、どうぞ」
今度はすんなりと受け入れ、彼はローションを手に取って腕に塗った。
車はうっそうとした森の入口で止まった。
「着いたよ。降りよう」
「ここは……?」
車内から視線を巡らせてみると、大きくて頑丈そうな4WDの白っぽい車が目に入った。
後部座席から出て、外で運転手をしていたツアースタッフと話をしているコウさんのもとへ行く。
日が落ちて辺りは薄暗い。
大きくて頑丈そうな車はアメリカの自動車メーカー製で軍用車両でもある。
これに乗るの……?
そう考えたとき、コウさんはツアースタッフと話し終えた。
「和泉、乗車しよう」
「は、はい」