巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 司祭の説明にエルが突っ込んで質問する。どうやらエルは私が無理やり連れて行かれる途中だと分かっているようだ……って、そりゃそうだよね。今日孤児院で会う約束をしていた私がこんなところで揉み合っていたんだから、そんなの一目で分かるよね。


「……恐れながら、そこのサラなる娘はラキトフ神殿管轄の巫女でございます。アルムストレイム教の者であれば、司教の招集に応じるのは当然の事かと」


 司祭は私が巫女見習いだから、無理やり連れ出すのに問題はないと言いたいようだ……って、あれ? 司祭は私の事巫女だと思ってる? さっきから巫女と呼ばれているような……。


「確かに、サラがアルムストレイム教の聖職者であればその通りだろう。しかし彼女は巫女見習いと聞いているが? 巫女見習いは正式な聖職者ではあるまい? その事についてお前の見解は?」


 ……私のそんな疑問はエルが打ち消してくれた。

 巫女見習いはあくまで見習いなので、正式に神殿に認められないと巫女──聖職者にはなれない。

 だから今の私はただ神殿や孤児院を手伝っているだけの人間ということになる。


「そ……それは……」
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