巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
そんなエルに聞きたいことがあるけれど、聞いて良いのかどうか分からない私はさっきからエルをチラチラ見てしまっている。
きっとエルも私の視線に気付いているだろうに、私から話すのを待っていてくれるのか、ずっと無言のままお茶を飲んでいる。
(このまま黙りっぱなしなのも時間の無駄だし、思い切って聞いちゃおう!)
私は改めてエルと向かい合うため、姿勢を正し正面からエルを見据えた。
「エル、聞きたいことがあるんだけど……いい?」
「ええ、貴女からの質問には可能な限り答えさせていただきますよ」
微笑みをたたえながらそう言ったエルの言葉に安心した私は、嫌がられそうだな、と思いつつ、ずっと気になっていた事を質問する。
「それでは遠慮なく。エルの名前のエデルトルートって女性名だよね? エルってもしかして性別も偽ってるの?」
私のストレートな質問にエルがカップを落とし掛け、ガチャンと音を立てる。あ! そのカップも王家御用達……! 一瞬ヒビでも入ったかと思ったけれど、どうやら無事だったようだ。さすが王家御用達。丈夫さも御用達だった。
「……この状況で初めにする質問がそれですか……?」