巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
エルが信じられないとでも言いたげな顔で私を見るけれど、今の私にとってこの質問は最重要事項なのだ。
(だってエルが性別まで偽ってたら、私は同性を好きになってしまったってことだし……)
髪の色も身分も……って、これは偽ってないか。……まあ、私が色々と勘違いしていたのが悪いんだけど、もしかして性別まで勘違いしていたら、と思うと居た堪れなさ過ぎるので、ここで性別をはっきりさせておきたいのだ。
そんな私の心の裡を知ってか知らずかは分からないけれど、エルが何故か嬉しそうに微笑んだ。
「僕は正真正銘の男ですよ。名前が女性名になったのは母が女の子を欲しがったからですね。生まれる前から名前が決まっていたので、そのまま採用されたのです」
エルが男性だと分かった私はホッと胸を撫で下ろす。エルが男性で良かった……!
(……まあ、エルが男性だったとしても身分が違いすぎるし、そばに居ることは叶わないんだけどさ……)
私はそう考えている内に、はたと気が付いた。
(あれ? エルが女性だった方が逆にそばに居られたのでは……?)