巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
そんなエルは私の笑顔を見て戸惑っている。本当に私の言葉を信じて良いのかどうか迷っているようだ。
(うーん、これはかなり根が深い……。エルが自信を取り戻せるようになるまでかなり時間がかかりそうだなぁ)
戸惑うエルに構わず私は言葉を紡ぐ。どうか私の気持ちが届くように、と。
「エルが信じてくれるまで何度でも言うよ。私は闇属性なんて怖くない。それに闇属性は光属性と共に<原始の属性>と言われるほど強い属性なんだよ? 何だか今は四大属性の方が上みたいな風潮だけどさ」
この世界を作ったとされる至上神が『光あれ』と言われて光が生まれ、それと同時に闇も生まれた。光と闇は切っても切れない兄弟のような存在だ。……あ、姉妹でも良いな、うん。
まあ、そんな訳で夜という闇があるから朝という光の存在が意義を成す。私達の生活だって光と闇があるから成立するのであって、どちらが欠けても駄目なのだ。
だから「闇=悪」「光=善」という認識は間違っているのだけれど、結構誤解している人は未だに多いみたいだ……まあ、「穢れを纏う闇」みたいな悪しきモノの存在がいるから仕方ないんだけど。