巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
「それに光属性でも四大属性でも悪になるよ? 魔法なんて使い方次第だし、使う人の性質によるんだから、闇属性だけが怖い存在じゃないって私は知っているよ」
そう言えば少し前に何処かの国で光属性の令嬢が王族に魅了を掛けていた事が分かり大騒ぎになっていたっけ。本人は無意識だったらしいけれど、それでも断罪されてしまうのだ──使い方を間違ってしまったがために。
エルは人格的にも問題ないだろうし、きっと間違った使い方なんてしない──私はそう信じられる。
「エルはこの国を大切に思っているんでしょ? 現に法国の奸計からこの国を守ろうと必死になってる。私のことも『大事な国民』って言ってくれたし。そんな人が魔法を悪いことに使うなんて思えない」
それはさっき司祭から私を守ってくれた時の言葉だ。エルがそう思ってくれたから、私は連れて行かれずに済んだのだ。
「もし使うことがあるのなら、それはきっとこの国にとって大事なことだから……だよね?」
私の問い掛けにエルはぐっと唇を噛みしめる。多分、思い当たることがあるのだろう。