巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
それにしても孤児院に人を送っていたなんて……全然気付かなかった。
だけどエルはずっとそうして孤児院を守ってくれていたんだ。
「ありがとうね、エル。私達を守ってくれて」
「……いえ、僕が勝手にした事ですから」
にっこり笑った私にエルが微笑み返す。金の髪のせいか、いつもよりキラキラが多く目がチカチカしていた私はふと思い出す。
「……あ。そう言えばどうして荷物をまとめる必要があるの? それに子供達はどうすればいいの? まさか私だけを迎えに来た訳じゃないよね……?」
「ええ、もちろんです。その事についても説明しようと思っていたのですよ」
私はエルの言葉に安心した。
(そうだよね! 子供達にも優しくしてくれるエルが子供達を置いて行けと言う訳ないよね!)
ツルッとした司教とかテオみたいな子供達を蔑ろにする連中とエルは違うのだ。