巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

「あくまで予想ですが、今回のように貴女と孤児院の子供達が神殿本部から介入を受けるかもしれません。そうなると司教達は貴女達を取引材料として利用しようとするでしょう。それを避けるためにも神殿本部との問題が解決するまで、孤児院の子供達全員を保護させて欲しいのです」


 パザロフ司教の使いの人達が言っていたように、私とエルが懇意なのは今や神殿の人間に周知の事実となっているのだ。


(もしかして私達がエルの弱点だと思われてるのかな? そんな事はないと思うけど、用心するに越したことはない……よね)


「じゃあ、私達はどうなるの? 何処に連れて行かれるの?」


「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。サラと子供達には王宮に来ていただこうと思っているだけですから」


「そっか、それなら安心だ……って、え? ええーっ!? お、王宮!? ど、どうして!?」


 こんな街外れの小さい孤児院の人間がいきなり王宮だなんて! あまりに予想外過ぎて驚いた。


「今まで孤児達はアルムストレイム教の神殿に併設されている孤児院で面倒を見ていたのですが、これからは国家事業として取り組んで行くべきだと議会に提案したのです」
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