巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
ランベルト商会のナターリエさんへはお詫びのお手紙を書く事にする。可能であれば子供達のためにも貯金したいので刺繍の仕事は続けたい。
ちなみにお爺ちゃんがいなくなってからずっと空席だった司祭だけれど、エルの働きかけで神殿本部から派遣される事となった。
今まで私が何度お願いしても無視していたのに……権力って凄い。
ソリヤの街の門へと向かう途中、市場の近くを通りかかったので、馴染みの店主さん達にも挨拶をしておこうと思い、エルの部下さん達に馬車を停め待って貰えるようにお願いする。
「しばらくはこちらへお戻りになれないでしょうから、どうぞ行ってらして下さい」
「有難うございます! すぐ戻りますね!」
部下さん達のリーダーであるクレマンさんに許可を貰った私は急いで市場に向かう。
すると、私に気付いた店主のおじさんやおばさん達が次々と声を掛けてくれる。
「おう! サラちゃん久しぶりだな! 元気だったか?」
「この前は災難だったねぇ。でももう安心していいからね。テオはしばらくソリヤに帰って来ないから」