巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
ソリヤの街を出て二日後、予定より早く私達は王都に到着した。
以前、エリーさんの商隊と同行させて貰った時は移動に三日程かかっていたけれど、今回は積荷が多くないからか、予想より遥かに高速で移動出来た。
しかもエルの部下さん達は遠征慣れしているのか、とても手際が良かった。そのおかげで時間短縮が出来たというのもあると思う。
孤児院の子供達はこの二日の間ですっかり部下さん達に懐いていて、休憩の時によく遊んで貰っていた。
こんなに長い距離を移動したことがない子供達だから、体調を壊してしまうんじゃないかと心配していたけれど、順応性が高かったのかみんな元気に王都入りをすることが出来た。
ソリヤの街とは比べ物にならない程発展している王都の街並みに、子供達は興奮しっぱなしだ。
「おお〜! すげー! 人がいっぱいだ!」
「わぁ……! 大きいお家ねぇ」
「あっ! あれ美味しそう!」
子供達の歓声を聞きながら街の様子を眺めているうちに、いつの間にか王宮に到着していた。初めて見る光景に夢中になっていたからか、時間があっという間に過ぎていたようだ。