巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
「手続きが終わりましたよ。さあ、皆さん中へどうぞ」
クレマンさんに導かれ、私達は城門をくぐる。綺麗に整えられた庭園を通り、お城の裏側をぐるっと周ると森があり、木々の間から青い屋根が見えた。
「森の中に屋根が見えるでしょう? あれがサラさん達が過ごされる離宮ですよ」
説明された離宮は王宮より大分こじんまりとしていた。それでも孤児院とは比べ物にならない程豪華な建物だった。
離宮の玄関ではお世話をしてくれる使用人さん達が並んで出迎えてくれた。
馬車から降りた私達も同じように並び、失礼の無いように挨拶をする。
「ソリヤ神殿から参りました巫女見習いのサラと申します。どうぞよろしくお願いいたします。さあ、皆んなもご挨拶しようか」
「「「みなさん、よろしくおねがいします!」」」
私が挨拶した後に子供達が一斉に挨拶をする。ここに来るまでに練習した成果が表れたようで、綺麗に声も揃っている。
(とても上手に挨拶できて偉いなぁ! あとでたくさん褒めてあげよう!)
「……! まあ、なんて愛らしい……!」
「まるで天使達ね!」
「孤児院の子供にしては躾が行き届いてない?」