巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
「そんなに畏まらなくても大丈夫ですよ。もっと気軽に接していただけたら嬉しいです」
「勿体ないお言葉有難うございます。ですがそのような事は──」
気軽にと言われても、庶民の巫女見習いである私が王太子殿下にタメ口を叩けるはずもなく、丁寧にお断りしようと思っていたら、エルを見たことがあるエイミーが彼に気付いてしまった。
「あっ! 絵本と服をくれたきれいなお兄さん!」
エイミーは嬉しそうな顔をしてエルに駆け寄ってきた。
「きれいなお兄さん、お菓子おいしかったよ! ありがとうね!」
「喜んでもらえて僕も嬉しいです。絵本はどうでしたか?」
「頑張って文字を覚えて読んだの! とても面白かったよ! 全部読んじゃったよ!」
「それはすごいですね。では、また新しい本をプレゼントしないといけませんね」
「本当!? 嬉しい! きれいなお兄さん有難う!」
エルとエイミーの会話を聞いた子供達も集まって来た。
そしてエルを取り囲むと、それぞれが思い思いに話しかけるのでカオスな状態に。
「服をくれた人? 本当に?」
「プレゼント有難う! 朝起きたら枕の横に置いてあって驚いたよ!」