巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
(ありゃりゃ。そう言えば子供達はエルが本物の王子様だって知らないんだっけ)
──ふっふっふ。どうやら子供達に真実を教えてあげる時が来たようだ。
「はいはーい! 皆んな嬉しいのは分かるけど、ちょっと落ち着こっか。それにまだちゃんと挨拶できていないよ?」
私が声を掛けると、子供達も挨拶をしていないことに気付いたらしく、「あっ!」「本当だ!」と慌てている。
私は子供達が静かになったタイミングを見計らってエルを紹介した。
「じゃあ、改めて紹介するね。こちらの方はこの国の第一王子であらせられるエデルトルート殿下です! そして実は! 皆んなに服や絵本を贈ってくれていたサンタ様の正体がエデルトルート殿下だったのです!」
私の重大発表(?)に子供達が「ええ!! 王子様!?」「すごい……! 本物だ……!」「サンタさま……!」と驚きの声を上げている。
子供達からキラキラと尊敬の目を向けられ、エルがすごく戸惑っている。そんな様子に、今までこんな目で見られた事がなかったのかもしれないな、と思う。