巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
もうエルのあんな壊れそうな笑顔を見たくない私は、エリアナさんと一緒にエルの悪い噂を払拭する為手を組むことにした。
──それは『エデルトルート殿下後援会』発足の歴史的瞬間であった。
* * * * * *
──私達が離宮に来て一ヶ月が過ぎ、子供達もすっかり離宮に馴染んでそれぞれのベッドで眠れるようになった頃、王宮に変化が現れる。
「はーい皆んなー! 今日は王宮図書館に行く日です。王宮で働く人達の邪魔にならないようにお行儀よく出来るかな?」
離宮にある本は限られていたし、絵本しかなかったこともあり、エルが特別に子供達に図書館の利用を許可してくれたのだ。
今では週に一回、子供達と王宮の中にある図書館へ訪れている。
「「「はーい! できまーす!」」」
王宮の前の広場に子供達の元気な声が響き渡る。すると、見回りしていた衛兵さんが子供達に気付いて声を掛けてくれる。
「おや、こんにちは。今日は図書館に行く日だったっけ?」
王宮の衛兵さん達とは既に顔見知りになっていて、子供達もすっかり慣れている。