巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
だけどどんなに好条件の取引を持ちかけられても、信用がないところとは絶対に取引しないし利益を貪るようなこともしないので、取り扱う商品はどれも質が高い割に手の届く値段だという事でかなり評価が高い。
そんな商会と取引できる程の腕を持っているなんて……僕は何度彼女に驚かされたらいいのだろう。
心配したテオとの件は、市場の人達がサラを守ってくれたと聞き、ほっと胸を撫で下ろす。彼女は市場の人達にも好かれているようだ。
しかも街の人々は彼女の事を内緒で「ソリヤの聖女」と呼んでいるらしく、彼女の人気の高さが覗える。
きっとあの明るい笑顔と素直な性格で人々を魅了しているに違いない。
しかしテオの動きが心配だ。今回、彼女は無事だったけれど、彼の執着は余程のものだと思う。また彼女が街へ行くと同じ事が起こるかもしれない。それだけは何とか阻止したい──そう思っていた時、領主の館で不穏な動きがあると報告を受けた。