巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
悔しそうに舌打ちしたシュルヴェステルを見たトルスティ大司教は、彼が抵抗を諦めたと判断し、「では、今日のところは失礼いたしますね」と言い貴賓室から退室して行った。
その姿を忌々しげに見ていたシュルヴェステルは、頭をガシガシ掻くと、サラや子供達へと思いを馳せる。
「……よりにもよって王都とか……一体どうなってんだよ……」
シュルヴェステルはサラへの手紙に、『自分は大丈夫だから王都へは来るな』と書いていたのだ。『自分が戻るまでソリヤで待つように』、とも。
しかし手紙自体が届いていないのであれば、子供達が王都に来てしまったのも仕方がないことだろう。
「司教どもめ……! サラに何かあったら全員神去らせてやるからな……!」