巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

(うーん、それでも孤児に対する偏見は根強いなぁ……)

 王宮の人達の大半が子供達に対して友好的だけれど、全員に好かれるなんて不可能だ。それでも、少しずつでも偏見がなくなればいっか、と思いその場を離れようと踵を返す。


「それがねぇ、孤児だし行儀も悪いだろうと思っていたら、全然そんな事ないんですって!」


「そうそう、そこら辺の近所の子供より余程しっかりしているらしいわよ?」


「挨拶もちゃんとできるし、とても頭が良さそうな子供達だそうよ」

「しかも殿下にとても懐いていて、あの殿下が子供達にとても優しくしているんですって!」


 歩き出した私の耳に、子供達を擁護する声が聞こえてきて思わず足を止める。


(おぉ! 子供達が褒められている! やったね! 顔はわからないけど、褒めてくれた皆さん有り難うございます!)


 こうして褒めてくれる人がいるということは、子供達がとても良い子で頑張っているからだ。これはご褒美をあげないと!


 ──やっぱりお爺ちゃんの考えや教えは間違っていなかったんだ……! と、実感した私はとても嬉しくなる。
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