巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
「司祭に会いたいのでしょう? 彼は今大司教様の庇護下にあります。本来であれば面会は不可能なのですが、私が大司教様にお願いしてあげましょう」
(え……!? 大司教様の庇護下って……! お爺ちゃんってば何したのー!?)
──確かに私はお爺ちゃんに会いたいと思っている──でも、このままバザロフ司教と一緒に神殿本部へ行ってしまうと、もう二度とエルに会えない……そんな気がするのだ。
「こちらとしてはかなり譲歩しているのですよ? それに私も忙しい身ですから、余り時間を掛ける事は出来ないのです」
バザロフ司教が今すぐ決断しろと迫ってくる。どうしようか迷っている私に、バザロフ司教がトドメの一言を放った。
「……ああ、そうそう。その司祭ですが、近日中に我が法国へ連れて行かれるようですよ」
「はぁっ!? 法国へ!? どうしてですかっ!!」
お爺ちゃんは司祭の資格を返上しに神殿本部へ行ったっきり、一年も帰って来ないままで……手紙を送っても、結局返事の一通も送って来なかった。
だから怪我や病気か、何かの理由で身動きが取れないのだろうと思っていたのに……。