巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

「ソリヤの司祭は現在貴賓室に滞在していましてね。その貴賓室は大神殿にあるのです。貴女が叙階を受け正式な巫女となれば大神殿へ会いに行けますが……」


「えっ!? 私が巫女に? でもそれって……!」


 簡単に会わせてくれないだろうとは思っていたけれど、まさか巫女にならないとお爺ちゃんに会わせない、なんて言うとは思わなかった。


「司祭は大司祭様の庇護を受けていると言ったでしょう? 巫女ならともかく、ただの巫女見習いを大司祭様に会わせる訳にはいかないのですよ」


「巫女になる事が条件だなんて聞いてません! バザロフ司教様が大司教様に取り次いで下さると仰ったじゃないですか!」


「本来であれば面会は不可能なのですよ? 私からのお願いだけでは大司教様も許可を下さらないでしょう。不可能な事を可能にするためには貴女にも協力して貰わないとねぇ」


 バザロフ司教が申し訳無さそうな表情を浮かべるけれど、始めから私を巫女にするつもりでここに連れて来たに違いない。


(くっそー! 私が何を言ってものらりくらりと躱すつもりだな!)


 私が悔しく思っていると、司教の一人がバザロフ司教に声を掛けた。
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